金庫はあるのにカギを掛けないのはなぜ?

僕の父親の実家は、広島県の山間部にあります。周囲を深い山と川に囲まれた地域で、特徴と言えば地域の各家庭がそれぞれにやたらと広い敷地を持っていたことが挙げられるでしょうか。記憶にある中では、田んぼと畑がずいぶんと多かったような気がします。

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これを見ている方は、「何だかあやふやな表現だな」と思われるかもしれませんが、これには理由があるのです。僕は現在大学生ですが、物ごころついてからこれまで、この父の実家に行ったことが数えるほどしか無いのです。
実は父と、その父親(僕から見ると祖父にあたる人物)の仲が悪く、この広島の実家にはなかなか家族で行こうという話にならなかったのです。僕自身は祖父にも祖母にも可愛がってもらった思い出があるのですが、それも父は気に入らなかった様子です。

こちらで金庫のカギを開けました

この祖父たちの家の記憶で、僕が最も印象に残っているのは、座敷の奥に鎮座していた大きな古い金庫のこと。当時まだ子供だった僕から見れば、見上げるような大きさでしたが、不思議とその扉にはカギが掛けられておらず、言ってしまうと「開け放題」な状況でした。
不思議に思った僕は、祖父に「おじいちゃん、どうして金庫があるのにカギをかけないの?」と尋ねたことがあるのですが、「どうしてじゃろうなぁ。これが分かればお前はこの家の跡取りじゃ」と意味深なことを言われて誤魔化されてしまいました。

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結局、それから数年後に祖父も祖母も他界してしまいましたが、あの時の金庫のカギの話は、今でも僕の心に残り続けているのです。