5歳の子供に簡易的な金庫を預けたら

息子が家業を継いでくれるのを機に、自宅兼店舗をリフォームすることになりました。ギリギリまで営業を続け、半日という短時間で引っ越し準備をすると、3か月の仮住まい生活に移りました。リフォーム中、夫は仕事を休んでのんびりし、久しぶりに故郷に帰ったりして過ごしました。息子夫婦はリフォームが済み家に入るまでは、今まで通り会社に通い、リフォーム完成後に退職する予定です。私は息子夫婦の5歳になる子どもの面倒を見ながら、たまに自宅の工事状況を見に行くくらいで、夫同様のんびり過ごしています。

引っ越しの際、あまりにバタバタしすぎていたので、一便のトラックが出発した後に、積み残しが色々発覚しました。それを、ほとんど持ち物のない5歳の孫の荷物と一緒に預けたのですが、その中の簡易的な金庫が、今では子どもの良いおもちゃとなってしまいました。

その金庫は大昔に使っていた手提げ金庫で、大きなレジを導入してからは使わなくなり、倉庫に置きっぱなしになっていたものでした。引っ越しに際して、引っ越しの数日前に、仮住まいの家には不要なレジと他数点の家具だけを貸倉庫に一時的に預けたのですが、営業終了までの数日間を貸倉庫に預けたレジの代わりに、この手提げ金庫で乗り切ったのです。

お釣りも入れたまま孫に預けたので、あとからおつりは全て出したのですが、簡易的とはいえ、鍵がしっかりかかる手提げ金庫に孫は大喜び。手提げ金庫の中の仕切りを全て外すと、中に自分の宝物であるミニカーやアクリル樹脂でできた宝石の形をしたペンダントなどをしまって持ち運んでいます。小児科に行く際にも、まるでバッグか何かのように手提げ金庫を持ち歩くので、病院の受付の女性や道行く人に、驚かれました。簡易的な金庫と言っても、昔は普通に仕事で使っていたものですから、それは驚きますよね。